上記の言葉は全て、鉄筋工事に関係した業界用語です。鉄筋工事とはビルやマンション等の“建築物”、橋やトンネル、高速道路等の“構造物”等のコンクリートで覆われた建物の中に入る、“骨組み”となる鉄筋を、網目状に組む仕事です。その工事を行う者が「鉄筋工」、「鉄筋屋」と呼ばれています。
仕事の大部分は現場で汗を流して働く、「肉体労働」です。単純そうに見えるかもしれませんが、そうでもありません。かと言って学校で勉強してきた人だけがこなせる仕事でもありません。この仕事に向いているのは、『汗を流して働くこと』が何よりもカッコいい、という価値観を持っている人かもしれません。
もしあなたが「鉄筋工」になりたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか?
簡単です。ホームセンターへでも行って、結束用の「ハッカー」を買ってくるだけです。
技術はともかく、それで自称「鉄筋工」の完成です。もし格好から入るのであれば、作業服を買って着ればもう見た目も「職人」ですね。
道具も格好も「鉄筋工」になりました。さて、何から始めましょうか?
「ハッカー」があることですし、まず「結束」から始めましょう。
「結束」とは、ハッカーを使って「結束線」と呼ばれる針金で鉄筋をとめることです。
初めて結束する人は時間がかかってしまいますが、ベテランとなると2,3秒もあれば結束できてしまいます。
これはキーボードやマウスに慣れてないPC初心者が、入力に時間がかかることと同じことで、慣れてくればもちろん早くなってきます。
そしてある程度結束が早くなれば、もう「鉄筋工」と呼べるかもしれません。
1:加工帳、施工図作成 |
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2:鉄筋加工 |
現場で取り付ける鉄筋は、必要に応じて加工(適切な長さに切ったり、曲げたりすること)をしなければなりません。 鉄筋加工場では、各現場より出された加工帳をみて、鉄筋を加工し、そして、現場へ材料を送ります。 |
3:配筋、段取り |
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4:嵌合(かんごう) |
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5:結束 |
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6:自主検査 |
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主なものとして、
・研削砥石
・玉掛
・高所作業車
・クレーン
・フォークリフト
・継手作業(メーカー発行) 等
社員には、これらの資格は経験に応じて随時取得させています。
上記の講習で得られる資格のほかにも、鉄筋技能士試験にも毎年、社員を何人か挑戦させています。
職業能力開発促進法に基づいて、鉄筋工事に関する技能や知識を一定の基準にあるかどうか、検定する国家試験です。合格すれば、合格証書と技能士章が交付され、「鉄筋技能士」と名乗ってもいいですよ、って認められます……それだけです。 そして、鉄筋工事は、看護師などの資格と違って、絶対条件ではありません。「鉄筋技能士」の資格がなくても仕事ができます。 仕事をする上で絶対に必要か?と言われれば絶対必要ではないのですが……考えてみてください。 もし、あなたが鉄筋コンクリートの家に住みたいとしたら…その家が資格を持っている人が組んだ家とそうでない人が組んだ家、どちらを選びますか? 大地震が起こるたび、耐震設計が見直され、鉄筋工事で含蓄する鉄筋量や鉄筋工事の工法が高度なものが増えてきたため、経験を伴った技術者が現場を仕切らなければ、前に進まない工事現場もあります。 そういった工事を施工できる最低限の水準が「技能士」がいるかどうかになりつつあります。現に国の発注する工事では、一級技能士の常駐を求められる場合もあります【1 級技能士常駐制度】。
そして、一級技能士の資格を取った後も建築工事の品質向上を目的とした『登録基幹技能者』や『施工管理技士』などの資格も存在し、さらなる上を目指す職長や職人技術者がいるからこそ、建築現場は支えられており、その職長はもちろんその職長のもとで働く社員とともに、当社は取引関係各社より信頼を勝ち得ています。